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最近「ビジョン慣れ、Future慣れ」してません?@ここだけの話2
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今日は[絵巻物思考]の話からちょっとソレて、
会議室で耳ダンボしていると聴こえてくるここだけの話…
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最近ちょっと気になっているのは、なんだか

ビジョン慣れ、Future慣れ」してきてませんか?

ということ。

特にここ2〜3年で「ビジョンを描きましょう」とか
「未来創造」「Futureスキャニング」といった言葉が
普通にさらっと使われるようになってきたなあと。

わたしが今の仕事を始めた2006年頃は、まだまだ
「ビジョン」という言葉すら世の中に浸透していなくて、
主催者の皆さんもほとんどが手探りな状態でした。

「ビジョンを描きたいんだけど…」
「対話なんてやったことないから…」
「事業部の明るい未来が描けなかったらどうしよう…」

当時のわたしも(前回ここでも書きましたが)
ビジョンがないからツラかったんだ@絵巻物思考10

「ビジョンって、どうして必要なの?」
「ビジョンって、そんなに大事?」
「ビジョンがあると、何がいいの?」

と手探りしながら、いろんな会社や組織のビジョンを描いてました。

でも、主催者が
そんなハラハラドキドキヒヤヒヤしていたからこそ、

主催者と参加者が同じ目線で一緒になって
モヤモヤしながら本気で未来を探していましたし

予想もしない未来が見えてきたあの感動といったら
何ものにも変え難い笑顔と一体感があって

とにかく、とってもよかったな〜という感覚があります。

それだけに最近は、、、
みなさんが慣れてきたのかなぁ〜。

どの会議もワークショップも、導入の時点から
説明やガイドもスマートで、完成度が高く
笑顔で「みんなで未来を描くって楽しいですよ〜」
と導いてくれるのですが…



ハラハラドキドキしてこない…

これから何が起こるかわからない
未知の未来を描こうとしてるのに

主催者がハラハラドキドキヒヤヒヤしてないせいか

主催者はすでに知っていて
あなたもこちらの世界にきませんか
みたいな印象を受けるせいか…

参加者がぜんぜん
ハラハラドキドキヒヤヒヤしていない。


以前は参加者の中には
未来とかビジョンという言葉に抵抗感すらあって

「未来を語り合って、何の意味があるんだ」とか
「地に足着いてなければ夢見てもしょうがない」とか

「今の仕事の先も見えないのに、どうして俺たちが
 10年後を話し合わなくちゃいけないんだ」とか

反発する声はよく聴こえてきたわけです。
(反対する人ほどじつはハートがあるんですけどね!)
不満があるのは、なんとかしたい!ハートのある証拠@絵巻物思考4

でも今はそこまでの声が聴こえてこないので
「未来」「ビジョン」や「対話」といった言葉が
浸透してきたのだという感慨深さもあるのですが

でもですね、でもですね。
今もですね、実際はですね。

訪れる先の会議室で、最初に、大半を占めているのはやっぱり

「そもそもビジョンって何なのよ」
「ビジョンってどうして必要なの?」

という(7年前と変わらぬ)心理状態の人たちです。

参加者が「未来ってなんか面白そう」という人たちばかりなら
よいのですが、実際は、巻き込みたい現場の大多数の人は

大手企業であっても、地方であっても、
最先端技術を扱う研究所であっても

スタート時点そこに描けてくるのは
不感症ロボット]状態の人たちです。
前々回紹介した[10のグラフィック]の1つ(話し合い俯瞰ツール5

すでに未来を描く、ビジョンを描く楽しさを知った人たちは
ニコニコしながら「みなさんも速くコチラ側へいらっしゃいよ」
という感じなのですが、描けて来る不感症ロボットを見る限り

参加者の気持ちがどこか
置いてきぼりにされてる気がしてならないのです。

※画像をクリックすると拡大して見られます。

先日も地方でのワークショップで、参加者の方が
わたしの横で絵巻物を眺めながらボソッと
「ビジョンなんてカタカタ使われても俺たちわかんねえけど
 絵にしてもらうとよくわからるな」と言ってました。

ある会議では、主催者が
「未来へのシナリオをつくってストーリーを描きましょう」
と言ったのですが、各テーブルを回ってみると、
「シナリオとストーリーってどう違うの?」
「シナリオってなに?」と言って作業の手が止まってました。

以前は主催者の方から、こんな助言もありました。

「「ファシリテーター」なんて名乗ったら
そもそも「よそ者が来た」という雰囲気の中なので
余計に総スカンを食うから気をつけてください」と。

おかげで今でも「会議室に水森亜土がいる感じです」が自己紹介です。

最初は、だれにも、こういう時が
あったのを思い出してほしいです。

わたしも7年前は「ファシリテーター」なんて言葉を知らず
「グラデュエーター?!」とか聞き返してたなあ、とか。

20代会社員の頃にさかのぼれば、目の前の仕事をこなすのに精一杯で
「ビジョンなんて言葉、聴いたことあったっけ? 口にしたこと
 あったっけ?」と思い出せないぐらい無縁だったなあ、とか。

***

事前打ち合わせの資料を見ると

今では珍しくもない感じで
「ビジョン」とか「未来をデザイン」とか

(他にも気になっている言葉として↓)
「Future」「シナリオ」「ストーリー」「プロセス」「システム」
「対話」「バリュー」「コンセプト」など
普通にさらっと書いてあります。

でも、そこへ行き着くまで、しかも腹落ちするまでには
時間がまだまだ必要な参加者のほうが圧倒的に多いのです。


主催者は、上の絵にあるように
この参加者・受講者たちとの間にある大きな溝
[先の見えないものに飛び出す怖さ]
[時間差][温度差]を忘れないでほしいです。

そして一度、ビジョンを描く体験をした人は

例えば前回紹介した(@絵巻物思考10
「ビジョンがないから今の仕事が辛かったんだ!」
と思わず叫んでしまうぐらいハッとさせられた
腹落ちした瞬間があったこと、思い出してほしいです。

どうも経験を積んで行くと、
その最初の感動って忘れてしまうようで

「未来を描く、ビジョンを描くってすばらしいから
みなさんも速くコチラ側へいらっしゃいよ」と言うのですが
肝心なその体験は伝えてくれなかったり

いくら言葉で説明されても
受け手もピンとこないことでもあるので

やはりそれをどこで「体験」させてあげられるか。
4時間あるならどのタイミングでそれを参加者は「体感」できるか。
そレを一番に気をつけて設計準備してほしいです。

ちなみに、わたしは、じぶんが一番腹落ちした
「ビジョンがないから今の仕事が辛かったんだ!」
という気付きを、次の会議の参加者にも体感させるには?

という目で事前打ち合わせのとき
プログラム表を見てはシミュレーションしています。

***

すでに未来を描く会議に参加したことのある人は
初めて参加したときの気持ちを忘れないでください。

そして、初めて参加する人たちの気持ちを
置いてきぼりにしないでください。
そしてそして、他の人たちにも同じ
感動体験を味あわせてあげてください。

そのためには、いっしょになって同じ目線で
モヤモヤともがくのが一番だと思います。

「こちら側へ来てみてね」といった状態や
すでに未来を描くとはどういうことかを知っている
(つもりになっている)という状態も
最近、あぶないなと感じる一つです。

いろんなビジョンや未来を描かせてもらっている立場としては、
主催者や集まる人たちによって
描ける絵も、そこに至るまでの行き方も、本当に毎回全然違います。


その会議では、最悪シナリオを描いてるつもりでも
「あれ? おととい描いた最悪シナリオに比べると
全然最悪じゃないなあ」なんてこともよくありますし


「うちの組織にしか描けない理想のストーリー」
って言ってるけど…「ほかの会社でも描いたゾ、この絵」
なんてこともよくあります。


みんな「ビジョン」と同じ言葉を言っているけど
絵にしてみると、描ける絵のレベルや種類も違うし
未来を辿るまでの方法も、いろいろあるし、まだまだあるのです。

7年描いて来ても、わからない世界です。でも
いや、逆に分かっちゃいけないのでは?と思います。

どんな未来が描けるか分らない、
今日、辿りつけるかも分らない、と手探りしているほうが
結果的には、驚くほどすごい未来が描けてきます。

「え〜じぶんたち、こんなこと考えてたんだー!」
と描いた本人たちが驚いちゃう世界です。


その絵巻物を後から見た上司が
「役員同士で考えたときにはこんな未来描けなかったよ!」
と、さらに驚いちゃう世界です。

参加者の気持ちを置いてきぼりにしない秘訣は
「一度体験したことはあるけど、わたしもまだよく分ってない」
と伝えて、いっしょにドキドキすることかと思います。

そして参加者自身がハッと腹落ちする瞬間まで
いっしょに伴走しつづけること。

ハッとできたら、そこからはもう
一人で歩いて行けますから。
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