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人が本来持っている力を最大限に発揮する?フローな状態とは
「フロー」という言葉。聞いたことありますか?![]() 「人が本来持っている力を最大限に発揮する」をテーマに 開催されたシンポジウムに GFで参加させてもらったのですが、 タイトルには「Flow the World」の文字。 シンポジウム名も「第7回 フロー・シンポジウム」 個人的には「フロー(Flow)」とは??? 「フロー(Flow)」ってナンダ??? が気になった一日でした。 アメリカの行動心理学者、ミハイ・チクセントミハイが提唱した 「フロー理論」をご存知の方もいると思いますが (「人間がフロー(Flow)という経験を通してより複雑な能力や技能を持った人間へと成長していく過程を理論化〜……」→…続きはこちら) わたしはよくわかっておらずσ(^_^;) イベントページの解説をそのまま紹介すると以下の通り。 「夢中になって遊んでいた子供の頃のように、 周りの声も聞こえないくらいに、我を忘れて、 目の前のことに集中している状態。 気がついたら時間が過ぎていて、もっともっと この時間が続いたらいいのに、と思うような状態。 無我夢中になっている状態、没頭している感覚を「フロー」と呼び、 スポーツでは「ゾーン」と言われることがあります」 ![]() だとしたら、わかる、かも?この感覚…などと思いつつ… 補足として 同じくイベントページの解説も以下に乗せておきます。 下の関連キーワードを見たらピンと来る方も多いかも。 業界ごとの「人が本来持っている力を最大限に発揮する」に関わるキーワード 経営:フロー経営、学習する組織、など 教育:自由教育、モンテッソーリ、シュタイナー、など 医療:自然治癒力、東洋医学、気功、レイキ、など スポーツ:ゾーン、ピークパフォーマンス、など 体・身体:ヨガ、アレクサンダー、フェルデンクライス、ロルフィングなど で、結局「フローって、ナンダ???」と手探りなまま 当日、絵筆を持って立っていた私ですが 8名の方のプレゼンテーションを通して 「フロー」にまつわるエピソードを聴きながら 「人が本来持っている力を最大限に発揮する」状態を描き続けていたら 終わってみれば、発見の多い1日となりました(・o・) とにかく、フローな状態って、どれもその人がワクワクしてていいね! という絵が描けてきて(^o^) でも一方で、フローじゃない状態は ほっとけないほどヒドイ表情が描けてきて(*_*)!!! 以下に全・絵巻物を紹介します。 (1つ1つに細かい講演内容はつけられていませんが) そんな2つの絵を探しながら見てみてください。 ちなみに目印としては 1つは「うまくいっているとき(フロー状態?)」のピンクな絵。 もう1つは「抜け出すまでの苦しいとき(ノンフロー状態?)」の紫な絵です。 では絵巻物スタートです。 ↓ 画像をクリックすると拡大して見られます。 ■Flow the World「人が本来持っている力を最大限に発揮する」 ■http://www.flowinstitute.info/ftw7/ ■2014年2月9日(日) 13:00〜18:30 日本財団 どのように、個人の内発的な創造性に繋がればいいのか。 どうすれば、個人、さらには、組織やチームのポテンシャルを引き出し、 クリエイティビティに溢れた状態を産み出せるのか。 ■主催:フロー・インスティテュート ■共催:ソーシャルクロスアライアンス 日本財団 ↓ プレゼンター8名のプロフィールはこちら http://www.flowinstitute.info/ftw7/#program トップバッターは紅一点 由佐 さんからスタートでした。 プレゼンター1 由佐 美加子さん ソーシャル・クロス・アライアンス共同代表 SoLジャパン組織開発コミュニティ共同代表 合同会社CCCパートナー 『U理論』訳者 ↓ 画像をクリックすると拡大して見られます。 この後の絵にも出て来てますが「自分らしさを取り戻す」までに描けた絵に 共通するのは、こんな死んだような(!)表情をして紫色になってます^^; プレゼンター2 村田祐造さん 「心とチームワーク」コーチ サムライセブンLLP副代表 スマイルワークス株式会社代表取締役 ↓ 画像をクリックすると拡大して見られます。 この幸せなピンクな感じ♪の絵の雰囲気にご注目。 この後の絵巻物にも、うまくいっている状態のときには 大の大人が「子どものような表情」で描ける「ハートのある」絵が 共通して描けてきます(^.^) 「自分たちの勝利のために」を捨てて、「周りへの感謝」を手に入れることが フローな状態になれる一つのヒントかも。 プレゼンター3 萬木 善之さん フローリスト萬 アートディレクター ↓ 画像をクリックすると拡大して見られます。 みんなをとにかく楽しませたい。「誰かのために」がフローの条件? さすがにこの姿で岡山から新幹線には乗ってこられなかったそうですが^^; 参加者同士でダイアログ(近くの人と4〜5人のグループになって) ↓ 画像をクリックすると拡大して見られます。 フロー・インスティテュート理事 Authentic Life Institute代表 ダイナミクス・オブ・ダイアログLLPパートナー ↓ 画像をクリックすると拡大して見られます。 今に辿り着くまでの紫〜な道のりは、由佐さんのときの絵と似ている。 フローとは正反対な・本来の自分を見失っている状態に共通するのは 「社会の目」に囚われているとき? プレゼンター5 菅野 敦司さん 公益財団法人 鼓童文化財団専務理事 Kodo Arts Sphere America(KASA)理事 にいがた観光カリスマ 「黙々と太鼓を叩く」「黙々と田植えする」「黙々…」 「モクモク…」はフローな状態に入っていくときのキーワードかも。 ↓ 画像をクリックすると拡大して見られます。 活動の拠点として新潟県佐渡市になんと「鼓童村」を開村。 村にある「鼓童文化財団研修所」(旧中学校校舎)では 「鼓童の舞台メンバー」を養成する研修制度に参加するメンバーが 共同生活をし、佐渡の自然や文化に触れ、 太鼓・踊り・唄・笛などを学ばれているそうです。 http://www.kodo.or.jp/apprentice/index_ja.html 今年からは「鼓童の舞台メンバー」養成コースとは別に 佐渡への定住を希望する人や、全国各地 の地域振興などに関わる 「地域づくり」のための人材を育成するコースもできたそう。 プレゼンター6 森田 貴英さん 映画「降りてゆく生き方」脚本・プロデューサー BDJ 法律会計事務所 パートナー ↓ 画像をクリックすると拡大して見られます。 会場の突然のPC故障で表示できなくなってしまった森田さん。 「資料に捕われ今のこの状態に抗おうとした俺はノンフローだった!」 の一言は会場を沸かせました)^o^( フローとは、その場の流れに乗っていくということ? フローの反対の状態を「ストック」という言葉で表現されてもいたのですが 資料を大量に準備し、それにしがみ続ける状態を絵にしてみても その表情は淀んだ紫色に描けています。 プレゼンター7 堀 真一郎さん 学校法人きのくに子どもの村学園学園長 下の絵でも注目は、今回共通して描けている2種類の絵。 ハートフルな自由な子供と紫色した不自由な子どもの絵…。 ↓ 画像をクリックすると拡大して見られます。 イギリスの教育家ニイルさんの話は前回↓ここでも紹介しましたが 「受容するとはこういうこと? どんな問題な子も天使に変わると評判なニイルの学校」 http://www.graphic-facilitation.jp/cp-bin/blog/index.php?eid=299 「サマーヒルのような自由学校を日本にも」という趣旨で 堀さんが「新しい学校をつくる会」の活動をはじめたのが1984年。 そして1992年、戦後はじめて文部科学省から学校法人として認可された 自由な私立学校が「学校法人きのくに子どもの村学園」です。 子どもがいろいろなことを決める学校だそうで(^.^) ♪ 授業の多くが「プロジェクト」という体験学習にあてられていて 子どもは好きなところを選んで所属します。どのクラスも異年齢学級。 ↓ 画像をクリックすると拡大して見られます。 「自分たちで決めないといけない(先生は何も決めてくれない)から大変」 という話がとっても印象的でした。自由って大変なんですよね。 でも、どの子も生き生き描けてくるのはきっと、彼らの言葉一つ一つが だれかの評価や判断を気にしたりすることもなく その子自身の内から出てくる嘘偽りない素直な声だからなのだと思いました。 プレゼンター8 天外 伺朗さん フロー・インスティテュート代表 ホロトロピック・ネットワーク代表 元ソニー上席常務、工学博士(東北大学) 主催者でありながら、今回のシンポジウムのテーマ 「人が本来持っている力を最大限に発揮する」に対して 「最大限に発揮しなくてもいいんじゃない?」という 天外さんの一言がほんとよかったですね〜 )^o^( この肩に力の入ってない感じこそフローな状態かも? ↓ 画像をクリックすると拡大して見られます。 「今すぐパワポで資料を準備するのをやめましょう」の一言に ドキッとした方も多いのでは。 講演やプレゼンを語る自分に「情熱が冷めている」と感じたら その原因は「パワポを作成していた過去」にとらわれているというお話でした。 ノンフローな状態って、じつは常にすぐ近くにあるんですね。 常にフローでいるよりも、ノンフローでいることのほうがほぼ日常かも…。 だとしたら「あ、今ノンフローだ!」とまさに森さんのように その中に居続けていることに早く気づける感度を磨くことが ノンフローから抜け出してフローな状態へ意識的に移行できる条件かもしれませんね。 ↓下の絵には、紫色の悪魔とピンクな天使の組み合わせ。 これらはニイルさんにまつわるお話から描けた絵です。 詳しくは先ほどの堀さんの話と同じ↓前回の記事で触れてます。 「受容するとはこういうこと? どんな問題な子も天使に変わると評判なニイルの学校」 http://www.graphic-facilitation.jp/cp-bin/blog/index.php?eid=299 ↓ 画像をクリックすると拡大して見られます。 MBA知識のストックで頭でっかちになっちゃった紫色の火星人と ピンクなハートを大事にする人間の組み合わせです。 全体パネルディスカッション 登壇者8人が壇上に勢揃いして会場と対話し この日をしめくくりました。 下の絵でも注目は 人口肥料で腐っていく紫色な土壌と ハートに見守られて人間らしいヒトの絵ですね。 ↓ 画像をクリックすると拡大して見られます。 共通して描けた2つの絵。 ハートのあるピンクな絵のほうを見返すと フローな状態とは、いくつになっても 子どものように魂に忠実でいられる状態をいうのかな〜。 一方で、何か苦しい、停滞している、心から笑えない… そんな紫なノンフロー、ストックな状態は その渦中の本人は本当に辛いけれど、でもそんなときこそ、じつは 自分の心が本当は進みたい方向性を教えてくれている状態 ともいえそうです。 わたしも今のこのGFという仕事と出会うまでは 少なからず摸索していた紫な状態があったと思います。 でも初めて絵筆を持って1泊2日の会議に立ち合ったとき 今でも鮮明に思い出せるのは 受講者の人たちはヤレヤレ終わった終ったという状態でも わたしは一人まだまだ描き足りなくて 「帰りたくなーい)^o^(」と叫んでました。 そしてそんな自分自身にすごく驚いてました。 こんなにもみんなのために夢中になれて こんなにも疲れない仕事があったんだ!と。 これが私のしたかったこと! 「これ天職!みんなのために描く!」 と天から光が降ってきたような感覚は 今でもハッキリ覚えてます。 「心に従う」ってじつはすご〜くラクになれることでした(^o^) ただ、その境地へ行き着くまではなかなか簡単ではなく 頭でっかちが邪魔していること、 無意識のうちに何かにしがみついて進めていないことだらけです。 でもここで、ここまで共通して紫色な みんなが苦しみもがいている絵が描けると、わたしなんかは 「それでいいのだ(←バカボンのパパ風)」 「だからこそ人間なのだ」という、いい諦め感もついてきました(^.^) 天外さんの言う通り 「本来持っている力を最大限に発揮」しないまでも 少しでも発揮できたら「うれしい」、発揮できなかったら「悔しい」 を繰り返しながら進み続けていく… それぐらいが無理がなくていい感じがしています。
コメント
このグラッフックがとってもいいです。感動しました。 その場の状況がありありと見えてきて、自分の中に火がついたような感じです。 絵が伝える力ってすごいなと改めて実感しました。 ありがとうございます!!!
コメントありがとうございます
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