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地方創生:熊本・東陽町で描けたナミダは「心理的孤島感」ショウガの町なのに「しょうがない…」究極のネガから本当のポジ「東陽の望むありたい未来」が描けてくる
熊本県立大学COC+(知の拠点)事業として地方創生に取り組む第二弾。今回、絵筆を持って伺った先は、人口約2300人東陽町(とうようまち・熊本県八代市)でのフューチャーセッション。そのご報告デス(^.^)。ちなみに熊本県立大学のCOC(知の拠点)サイトでもレポートされています!ぜひこちらもご覧ください→「フューチャーセッション「東陽いどばた会議」を開催しました!当日は雨にもかかわらず90人近い参加者が町内外から、下は中学生から、高校生、大学生〜上は81歳のじっちゃんまで集まってくれました。地方創生はいろいろお手伝いしているつもりですが、地元の中学生親子で参加してくれるフューチャーセッションに立ち会ったのは初めてです!

↓画像をクリックすると拡大して見られます。↑「東陽ってどこ?」と日本地図から描いてみました。生姜農家の青年が笑いながら「うちの中では携帯つながらんですよ!」と教えてくれました。東陽町の特産品は、高知県に次ぐ出荷高を誇るショウガ。しかもここのショウガは通常サイズの5倍はあるのですが、繊維柔らか辛み優しくホント美味しい(≧∇≦)

東陽の明日(みらい)をみんなで話しあう
「東陽いどばた会議」

主催:東陽町山村活性化協議会×熊本県立大学
日時:平成28年2月20日(土)
場所:東陽スポーツセンター 参加募集については役場の方たちが「町民全員の顔はわかる」と町内全戸にはチラシを配り、もちろん顔を見て声をかけ、災害無線(!)でも呼びかけてくださったそう。それでも参加の無理強いは決してせず、あくまでも来るか来ないかは当日まで本人の意志に委ねたとのこと。

↓画像をクリックすると拡大して見られます。一体何をする会なのか、主催者である役場の方たちですらよく分からずドキドキだったと思うのですが「何人集まってくれるかな。楽しみだな」と明るい(^.^)!

また「この東陽で『フューチャーセッション』なんて言っても人は集まってもらえないから…」と、「東陽らしく『東陽いどばた会議』と名付けた」とのこと。参加者の気持ちに寄り添ったこうした一つ一つ積み重ねが本当にだいじです。そんな「いどばた会議」で語り合うのは、普段の会議で交わすような 「意見」ではなく、うまく 言葉にならないモヤモヤした「気持ち」です。これから描く未来を絵空事に終わらせないために「思い」 を共有する、大事な時間。

特に最初は、日頃から感じている不安や心配、 このままでいいのかなと思いなが らもフタをしてしまっていることなど「ネガティブな気持ち」を吐露するところからスタートです。そこにじつは「本当の課題簡単には解けないけれど取り組み甲斐のある大事な問題」が描けてきます。

↓画像をクリックすると拡大して見られます。↑ 「子どもたちは町外に出たら帰って来ない…」年老いた東陽町に「ナミダ」が描けてきました。

ほとんどの子どもは、高校生になると親元を離れて、熊本市内や県外で1人暮らしや寮生活をするという東陽 町。「一度外に出てしまったら何人帰ってくるか…」思わず子ども達を大海原に漕ぎ出す一寸法師に描いてしまいました。グラフィック右:茶色い部分は年老いた東陽町。目にはナミダが…。 子どもたちを送り出すご両親やおじいちゃんおばあちゃんの目にもナミダのしずく…。

グラフィックファシリテーションにおいて「ナミダ」とは、悲しみという究極のネガティブグラフィックです。子どもたちを送り出す大人たちも覚悟はできているとはい え、心の中では泣いているのでは? 心のナミダが大海原にまで描けています。本当は帰ってきてほしいのでは…。

↓画像をクリックすると拡大して見られます。↑陸続きなのに「陸の孤島」に描けてきた東陽町。東陽町の不安の形は「心理的孤島感」。

本当は子ども達に帰ってきてほしい…でも「帰っておいで」とは強く言えない東陽町。高校も、働き口も無いから「しょうがない」とあきらめている?!ショウガのある町なのに…。ところが!もう二度と会えないような寂しさから大海原を描いていましたが、後で聞いたら、東陽から熊本市内まで1時間程度で行けるとか。近い!東京では自宅から高校や大学へ片道1〜2時間かけて通うのは当たり前です。

それなのに「うちの娘は東京に居る」 「うちの息子は市内におる」 とあちこちから聴こえ てきましたが、だれも強く「帰って来てほしい」とはおっしゃっていなかった。絵の中での本音は、帰ってきてほしくてしょうがないハズなのに…。

「東陽には 高校も、大学も、働くところも無いから」外に出ていくのは「しょうがない」、 帰ってこないのは「しょうがない」、悲しんでも 「しょうがない」…という 意識が、東陽では当たり前になっているようでした。

↓画像をクリックすると拡大して見られます。↑若い人にとっても、高齢者にとっても、住みにくい東陽町。 「なんとかしないと!」3年後、5年後、10年後、その先このままいったら…東陽は…山は荒れ…石橋は崩れ…「だれもおらんくなる!」↓

↓画像をクリックすると拡大して見られます。↓グラフィック左:「さみしくなっていく…」東陽を茶色く暗いイメージで塗っています。そして、だれもいなくなった東陽に残ったのは…

↓画像をクリックすると拡大して見られます。↑グラフィック右:東陽の人たちの「さみしい」ナミダでできた大きな池と、 その池に水を飲みに集まる鹿や猪たちという絵です。

↓画像をクリックすると拡大して見られます。 ↑ 東陽はジビエの楽園になってしまう?!ここまでの対話を絵巻物でみんなで振り返りました。
グラフィックフィードバックそして最悪な未来を防ぐために
「これだけはなんとかしたい!」と感じた絵に
参加者全員に、付箋投票してもらいました。

↓画像をクリックすると拡大して見られます。地域への愛「ハート」があるから「ネガ(不安、心配、苛立ち…)」があります。 しかも今回描けてきたのは、ネガの中でも究極のネガ「ナミダ」でした。 東陽の人たちは、東陽のどの子にも、我が子と変わらぬ温かい愛情を注ぎながら、 「帰ってきてほしい」とは言わず、黙って送り出しているようでした。さみしいなんて「恥ずかしくて」言えない? 帰ってこいと言っても「しょうがない」? 「シャイ」な人柄と「あきらめ」が、 絵巻物から見え隠れします…。

しかし!東陽の未来のために本気で立ち上がるには、本音をごまかさず、 あきらめていることに向き合ってこそ、本当の東陽のありたい姿が見えてきます。町興しを「何のために」やるのか。
「何のために〜思い」を共有した次は
「何のために〜ビジョン」を描くために
対話の流れは「ネガ」から「ポジ」へ。自分事」として「なんとかしたい」「そんな最悪な未来にだけはしたくない」という 「ハート」をエネルギーに、

まずは東陽町に眠る「」をみんなで掘り起こしました。

↓東陽町を上から見た地図のイメージです。

↓画像をクリックすると拡大して見られます。多種多様な宝が、わんさか「」在!てっきり「生姜」の絵をたくさん描くと思っていたのですが、東陽町の宝は「生姜」だけではありませんでした。

一人一人が語る「生かしたい」宝はとてもバラエティに富んでいて、 絵筆の休む時間を1秒たりとも与えてもらえませんでした。ただ、言い換えると「これが一番の宝」というものも描けてこなかったのですが…。

ところがこの、たくさんのテーブルから聞こえてきたのは、多種多様な 「○○…なんとかならん?」=「なんとかしたい」という気持ち!

↓画像をクリックすると拡大して見られます。個々のやる気は十分!バラバラに動いては、東陽全体としては弱いけど、 このエネルギーを「1つ」にできたら! この後の「未来の東陽町のありたい姿」にはそんな「点」をつなぐアイデアがいくつも描けてきたのですが、その前にもう1つ大事な宝。

中学生と高校生が教えてくれた、もう1つの東陽の宝。

↓画像をクリックすると拡大して見られます。確かに!町外のわたしにまで、みなさんとお別れするとき、まるで親戚の子どもに言うかのように「東陽にまたおいで」と言ってくれたじっちゃんたち。地域の子どもをみんなで育ててきた東陽の人たちにとっては当たり前のことかもしれませんが、これぞ東陽の宝。

「東陽の温かく優しい人たち」町外の人でも「我が子のように受け入れてくれる」 オープンで明るく人なつっこい東陽だからこそ、実現できる未来がありそうです。町外の人たちの力を借りて「ビジョン〜東陽のありたい姿」を思い描いていきました。13チームが作成した「未来の東陽町が取材をされた記事」から描けてきたのは、今、東陽が心から望む姿 「たくさんの人でにぎわう東陽」の姿。

 ↓ 東陽に「にぎわい」を! 有佐駅と東陽をつなぐバス「ジンジャーライナー」がすべてをつなぐ。

↓画像をクリックすると拡大して見られます。みなさんの発表から描けてきたのは「東陽町に人がぞくぞく集まる」アイデアばかり! そんな中、それらアイデアを絵巻物の中で、地に足ついたものにしてくれていたのが、東陽と有佐駅をつなぐシャトルバス「ジンジャーライナー」でした。子ども達が熊本市内に出ても安心安全に家まで送迎してくれるバスです。これがあれば東陽に本当に人が集まりそう!来やすくなって、婚活パーティーもうまくいき、人口増加、べビーブーム再来と、絵巻物の中では13チームのアイデアが1つのストーリーとしてつながっています。

↓画像をクリックすると拡大して見られます。」在している宝が、「」や「」となってつながるアイデアがぞくぞく。東陽にもっと人が集まってほしい!もっとにぎやかになあれ!

↓画像をクリックすると拡大して見られます。町外の人でも「我が子のように迎え入れられる東陽」だからこそできる未来!

↓画像をクリックすると拡大して見られます。東陽の明日(みらい)のために、ハートに火がついた一日でした。この後、絵空事に終わらせないために〜仲間を増やすときも、巻き込むときも「ネガポジ」で(^.^)

今回の「東陽いどばた会議」に参加しなかった人たちも巻き込んで、未来を共につくっていきたいです。ただそのときについ、どんな場であったかということを「楽しかった」と伝えてしまいがちなのですが…そんな「ポジ」から伝えてはいけませんσ^_^;。仲間を増やすときも、巻き込むときも「ネガポジ」です!

参加してくださった皆さんも、参加する前は「一体何を話し合うの」と恐る恐る半信半疑でいたはずです。それでも参加してくださった方は「勇気のある人」たちといえます。参加しなかった「保守的な人たち」ともいえる方々を巻き込むには、「ネガ」から共感から。そしてその人も必ず抱いているモヤモヤ、なんとかしたい気持ちに火をつけていきましょうo(^_^)o
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