こんにちは。グラフィックファシリテーター(R)やまざきゆにこです。

モヤモヤネガネガを吐き出すグラフィックファシリテーションの現場では、安心安全な場をつくるために「対話のエチケットマナー」とか「今日の対話の約束事」というものを必ずお客さまと相談して決めているのですが、

最近はオンラインワークショップが増え、そのためのエチケットマナーも別につくることが増えました。今日はそちらをご紹介♪

オンライン対話エチケットマナー「あいうえお」
   

各社、各ワークショップの参加者にあわせて、『あいうえお』の内容は変わります。先日は『』が「おつかれさまー」にされたお客さまもいました。

その会社、その組織、集まる人たちの顔を思い浮かべると「シックリくる言葉」があります。言い換えると、このまま使っても効かない会社さんやワークショップもいっぱいあります。

ちなみにわたしから「『さしすせそ』とか『はひふへほ』でもいいんですよ」と提案したりもするのですが、採用されたことがありません。『さしすせそ』とは巷でよく紹介されている「さすがー。知らなかった―。すごーい!センスいいー。そうなんだー」営業トークに使えるとかモテる女性は使ってるとかよく言われるものですね。『はひふへほ』は、ゆにが考えた「は~。ひえ~!ふ~ん。へ~。ほー!」ですが一笑に付されます。でもそれでいいのです。それが大事。そうやって、その日の参加者の性格や組織文化にあうか、あわないか、判断して絞り込んで言葉にしています。

投影スライドに「ちょっとした遊び心」で安心安全な場づくり


ところで一番最初の『あいうえお』の絵になぜ「ゴリラ」が?三番目の『あいうえお』にはなぜ「メガネのおじさま」が?と思った方はいらっしゃるでしょうか。これ、わたしが勝手に描いた挿絵ではありません。

ワークショップの投影スライドは、司会進行をされる事務局の方にいつも創っていただいています。毎回「投影スライドがどんなデザインで仕上がってくるのか」じつはとっても楽しみです。なぜなら、打ち合わせだけでは見えなかったその会社の文化やその人自身の個性が見えてくるからです。そして今回も!

上の絵の元となった2つの投影スライドを(今回は許可をいただいたので特別に)ご紹介させてください。投影スライドの制作者はそれぞれ違う女性ですが、二人とも、普段の会議では控えめでおだやに発言する女性たちです。他の社員のみなさんも真面目で統制のとれた上意下達の組織文化。それだけに「ゆにさん、資料確認よろしくお願いします」と送られてきたメールを開いて、もう、そのギャップゆえに余計に、ぎゃはは(≧▽≦)まさかこんな大胆なスライドをつくってくるとは。

どちらも、この後のスライドにも「ゴリラ」と「メガネのおじさま」がまた違った表情で登場するので、ページをめくるたびに抱腹絶倒の字のごとく、おなか抱えて笑えて笑えて…全然中身の確認ができませんでしたが、この笑いこそ、モヤモヤネガネガを「安心安全に吐き出せるサイン」です。

単に面白いだけではないのです。モヤモヤネガネガを吐き出す場では、事務局が自ら普段の殻を破る、こんな遊び心が、参加者の人たちの心を動かしている。あなどれない効果を発揮しているのです。

そして実はこの「イラスト+フキダシ」こそ、グラフィックファシリテーション要素を体現しているともいえる作りになっています。これについてはまた改めて書きたいと思いますが、わたしは彼女たちを「パワポ・グラフィックファシリテーター」と呼んでマス。